仮想通貨(暗号資産)界隈には仮想通貨を貸したり、ステーキングと呼ばれる方法で利息や報酬を得るというサービスが存在します。
現状、GMOコインやコインチェックといった、国内大手の仮想通貨取引所でもこうしたサービスが展開されています。
しかしながら、そういった日本の主要な取引所は既に仮想通貨を運用したい人でいっぱいで、新規のレンディングの受付を停止している場合がほとんどです。
そこで、海外大手取引所であるバイナンス(Binance)を利用して仮想通貨をステーキングする方法をお伝えしていきます。

仮想通貨をHODLしてる方、新しく仮想通貨を保有してみたい方、バイナンスで利息を楽々稼いでみましょー!
ステーキングとは
ステーキングの詳細については、ビットフライヤーの用語集より説明を引用します。
ステーキングとは、対象の仮想通貨を保有しブロックチェーンのネットワークに参加することで、対価として報酬が貰える仕組みです。
これまで仮想通貨では、価格が安い時に仮想通貨を購入し価格が上がったときに売却することによって得られる売買差益を目的とした取引が一般的でした。
一方で、ステーキングでは、対象の仮想通貨を保有することで継続的に報酬を得ることができます。
ビットフライヤーHPより引用
要約すると、ステーキングとは仮想通貨を保有するだけで報酬が貰える仕組みの事を言います。
メリット・デメリット
メリット
銀行にお金を預けるより高金利
大手銀行の普通預金の金利は0.001%です。もはや金利は無いに等しいです。
それに比べて仮想通貨の金利は、ビットコインやイーサリアムなどのメジャーなものであっても、少なくとも1.0%以上はあるでしょう。
実に1000倍の金利の差があります。笑

私は現在ビットコインを年利1~3%、イーサリアムを年利5~7%くらいで運用しています。
保有するだけで報酬が得られるため低リスク
前述の通り、ステーキングでは仮想通貨を保有するだけで報酬を得られますから、ステーキングする事自体は低リスクと言えるでしょう。
中・長期で運用する予定のある仮想通貨は積極的にステーキングしてよいと思います。
知識がなくても簡単にできる
ステーキングでは仮想通貨を保有するだけなので、手数料もトレードの知識も一切必要ありません。
バイナンスでは、得た利息を自動的にステーキングする機能もあるので、複利で運用しやすいでしょう。(この機能については後程説明しますね。)
デメリット
仮想通貨の価値が暴落するリスク
仮想通貨の運用は利息が高いことのメリットはお伝えしましたが、高金利の裏にはリスクが付き物です。
第一に、仮想通貨自体ボラティリティが非常に高いアセットにも関わらず、中・長期保有する事はリスクそのものでしかありません。ご自身で「このコインは将来性がある」と判断されたもののみ運用することを強くオススメします。

私は持続可能性があるビットコインとイーサリアム以外では一切運用していません。一度ドージコインで痛い目みました。笑
資産がロックされてしまう場合がある
第二に、ロックステーキングやETH2.0ステーキングのように、一旦ステーキングしてしまうと資産がロックされてしまう場合があります。
自由に資産を動かせないと不安!という方は、ステーキング中も自由に売買や資産の移動ができる「フレキシブルセービング」で運用してみましょう。
取引所の破綻リスク&日本でのサービス停止リスク
第三に、バイナンスが使えなくなるリスクがあります。
バイナンスは大手取引所でありますが、破綻するリスクが無いとは言い切れません。
また、日本で暗号資産の取引サービス事業を行う場合、金融庁に暗号資産交換業者として登録する必要があるのですが、バイナンスは2021年に無登録で日本居住者に事業を行っていたとして金融庁に警告されました。

今のところそのような兆候はありませんが、いつ使えなくなるか分からない、というリスクは確かに存在します。
バイナンスが展開するサービス
バイナンスは海外大手の仮想通貨取引所で、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった主要なものからマイナー草コインまで幅広く取り扱いがあります。
仮想通貨の取引だけでなく、以下のように実に様々な方法で仮想通貨を運用できます。

仮想通貨を運用するためのオプションが色々ありますが、明らかに高リスクなものも中にはあるので利用の際は注意してください。
今回利用するのは、このオプションの内のセービングです。
それでは、ステーキングのやり方について解説していきますね。
バイナンスのアカウントを作成する
※バイナンスに登録済みの方はこの項目を飛ばしてください。
まず、バイナンスにアクセスします。

右上の方にある「登録」をクリックします。

次に、メールアドレスと任意のパスワードを入力して「アカウントの作成」をクリックします。すると、入力したメールドレス宛てにメールが届きますので、認証コードを入力します。

これでバイナンスのアカウントが作成されました。
バイナンスに仮想通貨を送金する
バイナンスは日本円の取り扱いができません。
従いまして、日本の仮想通貨取引所からバイナンスへ仮想通貨を送金する必要があります。
ご自身のバイナンスのウォレットへ仮想通貨を送金してみましょう。

右上の方にある「ウォレット」から「ウォレット概要」をクリックします。

「入金」をクリックします。

「仮想通貨を入金」をクリックします。

この画面でバイナンスに入金したい仮想通貨を設定します。ここでは、ライトコインをバイナンスに送金する手順を説明します。
①で「LTC」と入力し、ライトコインを選択します。
②で「LTC」のネットワークを選択します。
すると、③にライトコインのウォレットアドレスが表示されますので、これをコピーして送金元からバイナンスのウォレットに送金しましょう。
送金が完了したら、しばらくするとバイナンスのウォレットに反映されます。
ライトコインをステーキングしたい仮想通貨とトレードする
バイナンスのウォレットにライトコインを送金したら、ステーキングしたい仮想通貨とトレードしましょう。
ここでは、ライトコインからビットコインを入手する例で説明します。

画面上部の「トレード」から「クラシック」をクリックします。

①の検索窓で「LTC」と入力し、今回はBTCをLTCで購入したいので、②LTC/BTCをクリックします。

①「リミット」か「マーケット」を選択します。リミットは指値注文、マーケットは成行注文です。特にこだわりがなければマーケットで良いでしょう。
②売却したい数量を「金額」欄に入力し、「売却LTC」をクリックすると、指定した数量のLTCがBTCとトレードされます。
仮想通貨をステーキングする
いよいよステーキングしていきます。
ここではビットコイン(BTC)をステーキングする例で説明していきます。

まず、上部にある「ファイナンス」から「バイナンスアーニング」をクリックします。

「セービング」をクリックします。

フレキシブルセービングの欄にステーキングできるコインの一覧があるので、BTCの「定期登録」をクリックします。
ちなみに、この際自動振替をONしておくと、現物ウォレットに存在するコインを自動でステーキングしてくれます。

「定期登録量」の欄にステーキングしたいBTCの量を入力し、「私はバイナンスセービングサービス契約を読んで理解しました。」にチェックを入れて「承認」をクリックします。

すると、ウォレットの「収益」の項目にステーキングしたコインの明細が表示されるようになります。
フレキシブル セービングから発生した利息は、登録した翌々日からアカウントに毎日直接分配されます。
設定は以上です。長時間お疲れさまでした。
仮想通貨のステーキングを解除する
ステーキングを止めたい場合は、以下の手順で行えます。

ウォレットの「収益」の項目から「償還」をクリックします。

ステーキングを解除したい仮想通貨の量を「償還量」欄に入力し、「高速償還」か「標準償還」を選択、「私はバイナンスセービングサービス契約を読んで理解しました。」にチェックを入れて「承認」をクリックします。
急ぎでなければ「標準償還」で良いでしょう。
償還すると、現物ウォレットに仮想通貨が反映されます。
バイナンスから仮想通貨を出金する
バイナンスから仮想通貨を出金したい場合は以下の手順で行ってください。

「ウォレット」から「ウォレット概要」をクリックします。

「出金」をクリックします。

ここではビットコインを出金する例で説明します。(私のLTCの現物保有がないため。LTCにトレードしてから出金する方が送金手数料は安いです。)
出金したい仮想通貨を選択(ここではBTC)し、送金先のウォレットアドレスを入力します。(ここの例ではGMOコインのBTCウォレットアドレスを入力。)
「金額」欄に出金したい仮想通貨量を入力し、「出金」をクリックします。
これで出金が完了しました。処理の反映までにはしばらく時間がかかります。
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