インデックス投資は効率的に資産拡大ができると言われていますが、取り崩す際の心理的負荷が最大の難関だと言われています。
前回の取り崩しシミュレーションでは、株式と現金を一定の比率に保ち、リバランスしながら取り崩すシミュレーションをしました。
今回は、現金を一定の額に保ちながら取り崩すシミュレーションをしてみたいと思います。
【FIRE達成後の生活】6000万の取り崩しシミュレーション【現金クッション編】
シュミュレーション条件
- PORTFOLIO VISUALIZERというサイトで2000〜2021年の22年間のバックテストを行う
- 上記サイトで採用されているインデックスは限られているため、全世界株式=米国60%+全世界株(米国除く)40%とする
- 簡易的に$=¥と考え、為替差については考慮しない
- 資産総額は6000万スタート、毎年の生活費は240万
前回用いたデータの、年毎の推移%データだけ転用しました。
A.現金クッション5年分(1200万)
突然ですが、妻みーのよく見ているリベ大の動画で、インデックス投資の取り崩し4%ルールを成功させるための秘訣として2〜5年分の現金クッションを準備しておくことが提示されていました。
興味のある方はお時間のある時に見てみてください。
なので、パターンAでは生活費240万の5年分の1200万を現金クッションとしてみます。
- FIRE資金6000万のうち、株式4800万、現金1200万スタート
- 生活費は株式残高が4000万以上のときは株式から取り崩し、それ以外は現金から取り崩す(灰色セル)
- 株式残高が4800万以上で現金残高が1200万に満たない時、10万単位で現金化する(緑セル)
- 資産の最低額は赤セル、資産合計額が6000万を上回った時は黄色セル
- 2008年は本来は現金からの取り崩しだが、不足していたため両方からの取り崩しとした
- 現金の最低額は0円、資産総額の最低額は3352万、最終残高は7474万
B.現金クッション6.25年(1500万)
- FIRE資金6000万のうち、株式4500万、現金1500万スタート
- 生活費は株式残高が4000万以上のときは株式から取り崩し、それ以外は現金から取り崩す(灰色セル)
- 株式残高が4500万以上で現金残高が1500万に満たない時、10万単位で現金化する(緑セル)
- 資産の最低額は赤セル、資産合計額が6000万を上回った時は黄色セル
- 2010年は株式から取り崩すと4000万を下回ってしまうため、株式から100万、現金から140万の両方からの取り崩しとした
- 現金の最低額は140万、資産総額の最低額は3471.2万、最終残高は7123.9万
感想
先ほど紹介したリベ大のYouTubeでは、下落相場は長くても5年ほどしか続かないため5年分の現金を蓄えておけば下落相場で投げ売りをしなくてもよいと紹介されていました。
確かに下落相場はそんなに続きはしないのですが、毎年の生活費を取り崩しながらだと一度減った現金を取り戻すのに時間がかかり、取り戻すまでに次の下落相場がきて、パターンAでは現金が底をつくということになってしまいました。
せっかくなので、前回のリバランス編と並べて比較したいと思います。
① | ② | ③ | A | B | |
取り崩し方法 | 取り崩し リバランス | 取り崩し&毎年 リバランス | 取り崩し&比率 リバランス | 現金1200万 クッション | 現金1500万 クッション |
資産最低額 | 3391.4万 | 3440.2万 | 3531.4万 | 3352万 | 3471.2万 |
最終資産 | 5355.5万 | 4793.3万 | 5027.5万 | 7474万 | 7123.9万 |
現金の最低額 | 1040万 | 1147万 | 1230万 | 0円 | 140万 |
株式の比率が高い分、最終資産は高くなり、ハイリスクハイリターンが如実に表れました。
また、繰り返しになりますが、こちらには為替リスクが盛り込まれていないので、為替リスクを含めるとさらにリスクが大きくなるでしょう。
いずれのパターンも合計で240万×22年=5280万を取り崩したあとの残高と思うとすごいですよね!!
Aだと取り崩し後の生活費と最終資産を合計すると1.2億!
まとめ
今回はお試しでシミュレーションしてみただけなので、もう少し現実的なパターンを考えてみたいと思います!
そもそも夫むーは高配当投資寄りなので、それもMIXして検討しなければです!
コメント
あと5年ぐらい(55歳)したら記事内容と同じような感じで取り崩しをしようと考えています。取り崩し開始年齢が早いと年金までの距離が遠いのでそこは注意しておきたいところですよね。
コメントありがとうございます。あと5年でリタイア予定なのですね!
45でリタイアすると、年金まで20年ですし、年金の額もまだはっきり定まらないので不確定要素が多すぎます・・・。ざっくりとしたシミュレーションをしつつ、リタイア時点では方針だけは明確にしておきたいとおもいます。