こんにちは!むーです。
資産形成や経済の動きを日々追いかける中で、情報を整理し、自分なりの理解を深めることは非常に重要だと感じています。
資産形成の勉強を兼ねて、2025年7月に注目された金融ニュースを整理しました。今の金融環境を正しく理解し、長期投資の視点でどう向き合うべきかを考えるための一助になれば幸いです。
ではピックアップしたニュースをご紹介していきます!
1. 日銀、インフレ見通しを上方修正、10月利上げの可能性も
「2025年7月31日の金融政策決定会合において、日銀は政策金利を0.5%に据え置いたが、インフレ見通しを上方修正。食品価格の上昇が物価全体を押し上げているとの見解が示され、インフレ率の先行きには上振れリスクがあるとの認識が強調された。市場では10月の利上げ観測が強まっている。」
(出典:Reuters, 2025年7月31日)
今回の日銀会合は「様子見」ではあるものの、物価上昇への警戒を強めている点が注目です。食品価格やサービス価格の上昇が持続的となれば、利上げは避けられず、金融市場には慎重姿勢が求められます。
とくに株式市場では金利上昇が割引率の上昇につながるため、グロース株に逆風となる可能性もあります。

私自身は「米国インデックス+日本の高配当・連続増配株」を中心にした長期ポートフォリオを組んでいます。短期の金利変動で戦略を変えることはありませんが、このような局面ではインカム(配当)を重視する姿勢がより重要になります。金利上昇=市場のボラティリティ増加という前提のもと、キャッシュポジションを確保しつつ、押し目を丁寧に拾っていく方針です。
2. NISA口座が2600万件を突破、「貯金から投資へ」の動き加速
「2025年上半期時点で、NISA口座は2600万件を突破し、投資残高は53兆円に到達。新NISA制度の開始により、若年層や女性層の参入が加速しており、日本の金融リテラシーに地殻変動が起きつつある。」
(出典:Financial Times, 2025年7月)
2025年前半のデータでは、NISA口座の総数が2,600万件を超え、投資残高は53兆円を突破しました。これは、日本国内で長年続いた貯蓄志向から投資志向への大きなシフトを示すものです。
特に若年層や女性の新規参入が目立ち、今後の個人資産形成の中心が「自分で資産を育てる」フェーズに移っていることを実感させます。特につみたて投資枠の充実や非課税メリットが、長期資産形成において非常に強力な武器となっています。

投資が“当たり前”の時代に近づいている実感がありますね。投資家が増えることでマーケットが活性化するのは好ましい一方、相場に流されやすい初心者の増加は急落リスクも孕むため、自分の軸をぶらさずに淡々と積み立て・再投資を継続していくことが大切だと再確認しています。
3.長期国債人気が14年ぶり低水準、債券から資金が逃げている?
「7月に実施された日本の長期国債(40年債)入札における応札倍率は、2009年以来の低水準に落ち込んだ。背景には、金利の先高観が根強く、債券価格の下落リスクが意識されていることがあると考えられている。」
(出典:Bloomberg, 2025年7月10日)
債券価格と金利は逆の動きをするため、利上げが意識される局面では債券への投資は魅力を失いやすくなります。
また、長期の債券であればあるほど、価格変動のインパクトは大きくなるため、個人投資家にとっては注意が必要です。

私は「現金+株式」というシンプルなポートフォリオを基本としており、債券は保有していません。特にインフレ局面では増配によって実質購買力を維持する企業の方が、金利に振り回される債券よりも魅力的だと考えます。このようなニュースは、むしろ「債券を持たないこと」の正当性を裏付ける材料になると捉えています。
まとめ
2025年7月は、日銀がインフレ見通しを上方修正し、利上げの可能性が高まった一方で、NISA口座数が2600万件を超え個人投資家が増加しました。また、長期国債の応札倍率は2009年以来の低水準となり、債券市場の人気が低迷しています。
これらの動きは、金融政策の変化と投資環境の拡大、そして債券から株式への資金シフトを示しており、資産形成における重要な指標となります。
変動する環境の中で、焦らず着実な資産形成を目指していきたいと思います。