ゼロサム・マイナスサム・プラスサムとは何か|投資とギャンブルの決定的な違い

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こんにちは!むーです。

資産形成がうまくいかない理由は、知識不足や努力不足ではない場合があります。
そもそも、自分が参加している市場がどのような構造なのかを考えたことがない、というケースも少なくありません。

世の中の金銭を伴う行為は、大きく分けると三種類に分類できます。ゼロサム、マイナスサム、そしてプラスサムです。どの市場に参加するかによって、長期的な結果はほぼ決まります。

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勝っても誰かが負ける世界 ゼロサムという構造

ゼロサムでは、参加者全体の損益は常にゼロになります。利益を得る人がいれば、同じ金額を失う人が必ず存在します。友人同士のマージャンやポーカーが分かりやすい例です。全員が現金を持ち寄り、勝った人がその分を受け取るだけなので、総額は増えません。

金融の世界ではFXがこれに近い構造を持っています。為替差益を得る人がいる一方で、必ず反対側に損失を被る人がいます。取引コストを考慮すれば、全体としてはわずかにマイナスになります。

ゼロサムの特徴は、勝敗が明確であることと、参加者全体としては豊かにならないことです。

やればやるほど減っていく マイナスサムの現実

マイナスサムは、参加者全体が必ず損をする構造です。表面上は公平に見えても、運営側が確実に利益を得る仕組みになっています。

宝くじはその代表例です。少額から誰でも購入でき、特別な知識も不要で、夢を見ることができます。しかし還元率は約半分に満たず、理論上は全てを買っても必ず損をします。

競馬や競艇、パチンコも同様です。還元率に差はありますが、参加者全体で見れば資金は確実に目減りします。特に、日常生活圏に存在し、結果がすぐに出るものほど中毒性が高くなります。

マイナスサムの共通点は、続けるほど期待値が下がる点です。娯楽として割り切るならまだしも、資産形成とは相容れません

全体が成長すれば全員が報われる プラスサムという選択

一方で、参加者全体が同時に利益を得られる市場も存在します。それがプラスサムです。

私は、長期の株式投資、とりわけ米国株や全世界株式への分散投資がこれに該当すると考えています。理由は単純で、経済全体が成長すれば、市場の総価値も拡大するからです。

短期的には株価は上下を繰り返しますが、数十年という時間軸で見れば、人口増加、技術革新、生産性向上が企業価値を押し上げてきました。市場全体に投資することで、その成長を参加者全員が共有できます。個別株では企業固有のリスクを避けられませんが、ETFや投資信託はそれを分散します。大きなリターンを一気に得ることは難しい反面、再現性と確実性は高い手法です。

投資とは、努力ではなく市場選択の問題

投資は才能や勘の勝負だと思われがちですが、実際には違います。どの市場に参加するかを正しく選ぶ行為です。ゼロサムやマイナスサムの世界で勝ち続けるのは、一部の例外を除いて困難です。
一方で、プラスサムの市場に長期で参加し続けることは、多くの人にとって現実的な選択です。

資産形成の第一歩は、自分が参加する市場を間違えないことです。

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