ビットコインやイーサリアムを始め、様々な仮想通貨に対して資金が流入していることから市場規模が拡大傾向にあります。それに伴い、取引量の増大からマイナーにもたらされる収益は高水準となっています。
かといって、今からマイニングを始めても遅いんじゃないの?とか、仮想通貨のマイニングって難しそう…と思われている方もいらっしゃるかと思いますが、まだ利益は上げられますし、実は意外と簡単に始められます!
この記事では、仮想通貨のマイニングに必要なものや、具体的なマイニングの手順を解説していきます!
マイニング報酬
マイニングを始めるうえで一番重要な収益性からお話をします。
マイニングは、電気を使って演算処理することで報酬を受け取ります。ですので、かかるランニングコストとしては「電気代」のみと言っても良いでしょう。
つまり、マイニング報酬が電気代を下回らない限り、赤字にはならないという事です!
では、minerstatのGPUマイニング電卓で1日当たりどのくらい報酬を得られるか見てみましょう。

この表はイーサリアムをマイニングした時の1日当たりの収益が高いGPU(グラフィックボード)から降順に並べたものとなっています。(2021年9月8日現在)
一番収益を得られるものでマイニング専用GPUの「Nvidia CMP 170HX」で約2000円/dayとなっています。すごい。
ちなみに、私が使っている「RTX3070」ですと約500円/dayなので、4台稼働させていますから1日当たり約2000円程の収益を上げている状況です。
GPU1つにつき1日数百円の収益を上げられるので、これを複数組み合わせて運用するPCを炭鉱夫が使う「つるはし」に例えて「マイニングリグ」と呼んだりします。

日本は諸外国に比べて電気代が高いからマイニングで利益は出せない!とよく言われていますが、私は普通に毎月数万円の収益を上げています。今から始めても遅くはないのかなと思います。
必要なもの
仮想通貨のマイニングを始めるために、必要なものは以下の通りです。
- デスクトップPC(Windowsがお手軽で汎用的に使えるためオススメ)
- GPU(グラフィックボード)
- 仮想通貨のウォレット(GMOコインやコインチェックなど)
- マイニングプールのアカウント(NiceHash,Binance pool,Poolin poolなど)
- マイニング用のソフトウェアのインストール(NiceHashやminerstat)
デスクトップPCはランニングコストを考えると、自作するのがいいと思いますが、難しい場合はGPUを追加または交換できるような市販のPC(ゲーミングPCなど)を用意されるのがいいです。
また、マイニングの収益はGPUの性能に依存します。処理能力の高いGPUの方がたくさん演算できるからです。
だからと言って、性能を追求すればいいかというとそうではなくて、基本的には「ワットパフォーマンス(消費電力当たりの演算能力)」が良いGPUを選択するのが重要です。
少ない電力でより多くの演算が可能なものを選択する、という事ですね。
GPUはワットパフォーマンスが良い「RTX3060Ti」や「RTX3070」がおすすめです。
仮想通貨ウォレットの作成
マイニングで手に入れた仮想通貨は、そのままでは使いにくいので、日本円に換金する必要があります。
日本国内には「GMOコイン」「コインチェック」「ビットフライヤー」などなど、仮想通貨取引所サービスが色々ありますので、お好きな所でアカウントを作成し、口座を開設するといいでしょう。
一例として、私は送金手数料が無料でLTCの取引ができる「GMOコイン」を使っています。理由は以下の記事にまとめています。
マイニングプールのアカウントの取得
マイニングプールとは?

マイニングプールとは、複数のマイナーで協力してマイニングを行い、その報酬をシェアする仕組みの事です。
個人でマイニングを行う方法(ソロマイニング)もあるにはあるのですが、膨大な設備投資が必要となり非常にハードルが高いので、個人でマイニングを始めるためには、マイニングプールのアカウントが必須でしょう。
ほとんどのマイニングプールが無料で登録できますので、私が使っているおすすめのマイニングプールを紹介します!
NiceHash

初心者の方におすすめなのが「NiceHash」です。
マイニングをしたい人のために代わりに演算処理をしてあげて、その見返りにビットコイン(BTC)を報酬として受け取る仕組みとなっています。
専用のマイニングソフトウェアを提供しており、設定も簡単なので手軽にマイニングを始めることができます。NiceHashが提供する「Quick miner」を使うと、GPUのオーバークロック設定まで自動で行ってくれ、収益を最大化してくれます。
2021年9月時点で、マイニングフィーは2%、出金手数料は変動料金です。
また、0.001BTCが最低出金額なので、その金額まで貯めないと出金できません。
自前のマイニングソフトウェアを提供しており、複雑な設定が必要ないので、手軽にマイニングを始めたい方におすすめです。
Binance pool

「Binance pool」は、海外の仮想通貨取引所である「Binance」が提供するマイニングプールです。ビットコイン及びビットコインキャッシュ、イーサリアムのマイニングに対応しています。
安定した報酬の高さと、手数料の低さが魅力です。また、リアルタイムでハッシュレート(演算処理の速さ)が確認できるので、透明性が高いのも魅力の一つでしょう。
バイナンスは仮想通貨のトレードだけでなく、ステーキングやレンディングサービスも展開しており、仮想通貨の運用も可能です!私もバイナンスでビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を運用しています。
マイニングフィーは0.5%、出金手数料は無料(Binanceのウォレットに出金という形になる)です。最低出金額もありません。
ただし、Binanceから他のウォレット(GMOコインやコインチェックなど)への送金手数料は発生します。
バイナンスを仮想通貨取引に使われている方は、バイナンスプールを選択しても良いのではないでしょうか。
Poolin pool

「Poolin pool」は、2017年に立ち上げられた中国のマイニングプールで、私も最近使い始めました。
報酬が他のマイニングプールに比べて安定して高いため、マイニング収益を高めたい方におすすめです。
マイニングフィーは1%、送金手数料は無料です。
最低出金額は0.2ETHです。
マイニングプール比較
項目 | NiceHash | Binance pool | Poolin pool |
---|---|---|---|
特徴 | お手軽 | バイナンスとの連携良 | 高報酬 |
マイニングフィー (手数料) | 2.0% | 0.5% | 1.0% |
送金手数料 | 変動制 | 無料 (バイナンスへ振替) | 無料 |
最低出金額 | 0.001BTC | 無し | 0.2ETH |

まとめると、「NiceHash」は手軽に始めたい方に、「Binance pool」はマイニングで得た仮想通貨を運用したい方に、「Poolin pool」は報酬を最大化させたい方にオススメです!
マイニングプールのアカウントの取得方法
マイニングプールのアカウントの取得方法は長くなるので別記事にまとめました。下記ご参照頂き、アカウントを取得してください。
NiceHash
Binance pool
Poolin pool
マイニングソフトウェアのインストール
マイニングソフトウェアのおすすめは「minerstat」です。
グラフィカルで見やすく、遠隔監視やリアルタイムの収益が確認できるほか、GPUのオーバークロックのセッティングまで出来る優れものです。
minerstatの導入方法も別記事でまとめていますので、以下の記事を参考にアカウントの作成、マイニングソフトウェアのインストール、設定を行いましょう。
マイニングの流れ
ここまでで、マイニングの準備が整いました。マイニングから日本円の取得までの流れはざっと下記の通りです。
- マイニングソフトウェアでマイニングを行う
- マイニングプールから報酬として得た仮想通貨がウォレットに貯まる
- 最終的に日本円に換金するために、仮想通貨取引所(GMOコインなど)に送金する
- 仮想通貨取引所で日本円に換金し、銀行口座へ出金する
※マイニングプールによっては、直接取引所のウォレットに送金できる場合もあります。

マイニングする用意さえ整えば、あとは放置するだけで日々PCが働いてくれます!笑
まとめ

マイニングは準備こそ手間がかかりますが、それさえクリアすれば文字通り不労所得を生み出してくれる機械となります!
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