資産運用のパフォーマンスをあげるために重要なことは、異なる値動きをする(相関の低い)資産に投資しすることです。一昔前は、新興国と先進国の株式に分散したり、株式と債券に分散したりすることで分散投資の効果が得られていましたが、グローバル化に伴いそれぞれの相関性が高くなっており分散の効果が得られなくなってきています。
そのため、株式と相関の低いアセットクラスである金・ゴールドに投資し、ポートフォリオ全体のリスク調整を図りたいと思います。
【手数料徹底比較】ゴールドに投資【コスト比較】
米国ETF、国内ETF、投資信託のそれぞれで購入した場合の手数料を徹底比較したいと思います。
それぞれ複数の商品があるのですが、コスト面で割安かつ、運用会社が大規模で信頼できるところをみーチョイスでピックアップしています
米国ETF
GLDM (SPDR® ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト)
- 信託報酬 0.18%
- 売買手数料 0.495%(税抜き0.45%) <SBI証券の場合>
- 運用会社:ステート・ストリート
- 4435百万ドル≒4876億円
売買手数料が往復で税込0.495%×2=0.99%かかります。
○○年保有後売却した場合の、1年あたりの信託報酬+売買手数料を%で表示してみると
1年 | 1.17% |
5年 | 0.378% |
10年 | 0.279% |
15年 | 0.246% |
20年 | 0.2295% |
30年 | 0.213% |
次に、為替取引コストについて調べてみます。SBI証券とSBIネット銀行の間の外貨入出金は手数料はなく、銀行の方が為替取引のコストは低くなっています。
1ドルいくらであるかによって、経費率は変わってくるのですが、2020年7月〜2021年6月の為替レンジは102.57〜111.65程度だったのでその範囲で計算してみます。
SBIネット銀行の外貨積立を利用すると、円→米ドルは1ドルあたり2銭(0.0179%〜0.0195%)
SBIネット銀行で通常の為替取引をすると米ドル→円は1ドルあたり4銭(0.03583%〜0.039%)のコストがかかります。
これを、先程の「○○年保有後売却した場合の信託報酬+売買手数料」の表に、往復の為替取引コスト(0.0537〜0.0585%)を足してみます。
1年 | 1.22〜1.23% |
10年 | 0.284〜0.285% |
20年 | 0.232% |
30年 | 0.215% |
ここまで調べるのは、趣味だからです!笑
日本国内ETF
1540 純金上場信託(金の果実)
- 税込信託報酬0.44%
- 運用会社:三菱UFJ信託銀行
- 資産総額:1145億円
私のメイン口座であるSBI証券では、1日の約定金額が100万円までの場合売買手数料は無料になっています。
ちなみに姉妹ファンドでプラチナの果実や、銀の果実、パラジウムの果実もあります!笑
投資信託
SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)
- 税込信託報酬 0.275%
- 運用会社:三井住友トラスト・アセットマネジメント
- 資産総額 28.31億円
- 投信マイレージサービスにおけるポイント付与率:年率0.05%
これはファンズオブファンドで中身は米国ETFに投資されており、その米国ETFとは IAUです。
IAU(iShares Gold Trust)
- 経費率 0.25%
- 運用会社:アイシェアーズ
- 資産総額:314.18億円
SMTゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)はポイント還元を差し引くと実質経費率は0.225%で経費率0.25%のIAUを買うことができて、非常にお買い得感がありますね。
この商品がつみたてNISAもしくはiDeCoにラインナップされていれば最高なのですが、ありません…
何度このセリフを言ったことか… ストレスやわ…
もうNISAに乗り換えた方がいいのでしょうか?!
ちなみにSMTゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)の姉妹ファンドとして為替ヘッジなしもあります。
せっかくなので比較表をつくってみました。
為替ヘッジ | あり | なし |
---|---|---|
資産総額 | 28.31億 | 13.54億 |
信託報酬 | 0.275% | 0.275% |
取扱販売会社 | 5社 | 3社 |
基準価額過去最安値 | 8,862円 | 8,623円 |
基準価額過去最高値 | 14,533円 | 14,040円 |
騰落率 1年 | −1.75% | +2.18% |
3年 | +33.49% | +37.37% |
設定来 | +25.37% | +27.51% |
1年間の最大上昇率 (2019.08-2020.07) | +32.24% | +29.89% |
1年間の最大下落率 (2017.12-2018.11) | −7.85% | −8.15% |
現在の「為替ヘッジあり」の騰落率の成績がイマイチなのは、おそらく現在の円安の影響が大きく出ているのでしょう。
過去最安値も過去最高値もヘッジありの方が高く、私はヘッジありの方に投資したいと感じました。
世界的に株が暴落した時、円高&ゴールド値上がりの両方が起きることが多いですよね。その時に為替ヘッジしていた方が高パフォーマンスになるそうです。
参考にモーニングスターのYouTubeをあげておきます!
3者比較
米国ETF | 国内ETF | 投資信託 | |
---|---|---|---|
商品名 | GLMD | 1540金の果実 | SMTゴールド(ヘッジあり) |
20年保有時経費率 | 0.232% | 0.44% | 0.225% |
30年保有時経費率 | 0.215% | 0.44% | 0.225% |
23年までは投資信託の方がコストが安く、24年以上の保有で米国ETFのほうが安くなります。
まとめ
もちろん、証券会社や販売会社の手数料、ポイント付与率などに変更があれば条件が変わってくるので、あくまで2021年7月現在の比較です。
金銭コストだけでなく、購入の手間も、投資信託が1番かからない気がします。米国ETFだと、二重課税の問題も出てきますしね。
今後は証券会社の米国株の売買手数料の値下げに期待します!
妻みーでした!
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